下地補修ってなに?やらないとダメなの?
塗装屋は、見た目を綺麗にするためだけにペンキを塗ると思っている方も多いですが、実は違うのです。 塗装には、紫外線、太陽熱、湿気などから壁や屋根など建物の建築部材を守る大事な働きがあるのです。 そして塗装業者には、建物の傷んだ部分を修復し、少しでも長い期間、お客様が快適に暮らせるよう建物の耐久性を高める大切な使命があるです。
POINT1
下地補修とは
新築で購入した家も「時間の経過」とともに塗装(塗膜)は劣化していきます。 劣化の進行速度は、塗られている塗料の性質やグレードによって変わりますし、紫外線、塩分、炭酸ガス、雨水などの「周辺環境」によっても変わります。
白化現象「チョーキング」、浮き、ひび割れ、剥がれ、と塗膜の劣化が進み、さらに放置していると、建物の部材自体も傷んできます。 新しい塗装を行う前に、元の塗膜や建築部材を直すことを下地補修、または下地調整、下地処理などと言います。
お化粧に例えると、最初からアイラインやチークを塗る事はないはずです。 洗顔し、化粧水→乳液→ベースメイクと進んでいきますが、この部分を下地補修と考えると分かりやすいと思います。
下地補修を適切に行うことで、塗料の性能を最大限に活かす事ができるのです。 逆に下地補修を適切に行わなければ、上塗り時に塗料が均一に付着せず美観を損ねたり、耐久性が低くなり、2、3年で塗膜の剥がれやヒビ割れが起こってしまうのです。
POINT2
下地補修の事例
どのように塗膜は劣化し、どのように補修を行うか見てみましょう。
サイディング外壁/クラック補修
1ひび割れの周囲を専用の工具で5x5mmほどUカットをしていきます。 2汚れをキレイに落とした後、プライマー(接着剤)をUカットした部分に塗り乾燥させます。 3Uカットした部分にウレタン系のコーキングを専用のガンで注入して、4形を整えたら補修完了です。
サイディング外壁/浮きの補修
1釘の抜けで壁の浮きが発生。 2サイディング外壁の浮いた部分をビス止めし、プライマー(接着剤)を塗ります。 3専用のパテで埋め、4色を合わせます。
外壁の目地/シーリング補修
1目地(継ぎ目)にカッターを入れて古いコーキングをはがしていきます。 2目地や窓サッシの周りなど必要な場所を紙テープでマスキングした上でコーキング専用のプライマー(接着剤)を塗っていきます。 3目地の奥までしっかりとコーキングを注入していきます。 4専用のヘラでしっかりとならして、マスキングテープを取ったら補修完了です。
タイル外壁/下地の浮きの補修
1丁寧な点検で確認したタイルの浮きの部分にドリルで穴を開けます。 2開けた穴に3専用のガンで注入していきます。 4そこに専用のピンを刺し、穴を埋めたら補修完了です。
POINT3
下地補修の問題点
実は、下地補修がしっかり行われたか否かの判別は、とても難しいのです。 塗装工事完了直後では、お客様はもちろんのこと、プロが見ても分かりません。 そのため、もっとも手抜きしやすい作業なのです。
さらに下地補修をしっかりやろうと思えば知識・技術力が必要となり、見積もり価格が高くなり、営業が難しくなるという2重苦3重苦なのです。 そのため、目先の利益だけを考える塗装業者にとって、この下地補修は1番やりたくない作業になってしまいます。
もちろん工事完了直後は同じでも、時間の経過とともにその差は明らかになります。 「塗替えたのに2、3年でダメになった」という塗装で1番多いトラブルは、この下地補修によるものです。
残念なことですが、この下地補修を手抜きをする会社、またはそもそも下地補修のことを知らないという会社も存在することを覚えておいてください。
契約を決める前に塗装会社に
「どの部分を下地補修しますか?」
「下地補修は見積もりに入っていますか?」
と質問し、しっかり確認することをオススメします。
POINT4
下地補修へのこだわり
TOM創屋は、美観を長持ちさせ、建物の耐久性を高める、この下地補修にとことんこだわっています。 それは、一時的な見栄えではなく、未来の10年を見据え「大切なご自宅が綺麗であってほしい」「快適に過ごしてほしい」という想いからです。
そのためにも、お見積りの前に建物調査をさせていただき、詳細な報告書・提案書を提出します。 お客様に理解していただくための努力を惜しみません。 また調査で見つかった劣化部はTOM創屋の技術力をもって、最適な方法で修復します。
下地補修を行わない塗装よりも、多少お見積り金額は高くなってしまいますが、長いスパンで見れば結果的に、この方法が1番安くなると考えています。 自画自賛になってしまいますが(笑)、TOM創屋ほど、しっかりと下地補修を行う塗装会社は少ないはずです。
まずはこのページで、綺麗な外観を長持ちさせるためにも、大切なご自宅を守るためにも、下地補修が大切だということをご理解いただければ幸いです。