高校を中退し何をしようか迷っていた時に、知人に紹介され塗装会社で働くことになりました。 新しいことが学べて楽しかったのと、一生懸命に身体を動かしていたので昼食がめちゃくちゃ美味しかった(笑)。

親方について修行し、3年くらいで独立！と言えば聞こえはいいですが、何のアテもなく勢いで辞めてしまいました。 仕事をもらうためにリフォーム会社への飛込みやピンポンで個人宅に営業。 しかし契約に至ることはなく、現実の厳しさを実感しました。

そんな時、二十歳となり成人式に参加。 再会した同級生が大手の塗装会社で働いており、口利きで仕事をもらえるようになりました。 しかし、同じ塗装でもこれまでに経験したことがない仕事や現場ばかりで、ベテランの職人から「塗装をなめんなよ！」と厳しく怒られました。 そんな中でも一生懸命にやっていると次第に可愛がられるようになり、ここで塗装の幅広い技術を学ばせていただきました。

一人親方として3年くらい、安定していたし、お金も稼げました。 しかし仕事が孫請(お客様→建築会社→塗装会社→荒井)なんです。 自分でやるからには、お客様から直接仕事をいただきたい(元請け)という気持ちがありました。 そのために、まずは下請け(お客様→建築会社→荒井)になろうと、また建築会社やリフォーム会社など法人への飛び込み営業を始めました。

営業で大切なのは信用だと、その頃から資格や法人化を考える。 一級塗装技能士の資格は、多種多様な現場を経験させてもらったおかげで、改めて勉強をしなくても合格できました。 そして、自分で決めた売上目標を達成し、めでたく法人化！ 当時は、まだ資格保有者が少なかったので、一級塗装技能士＆有限会社で、「凄いね～」と信用を得ることができました。

愛知県塗装工業協同組合からのお声掛けで、毎年1回行われる愛知県塗装技能作品展に出展。 仕事が終わって会社に戻り、倉庫の中でコツコツと作業、およそ1週間で作品を仕上げました。 最初の年から賞をいただき、作品ができる頃には、来年はこんな事がやりたいなーと考えるほど充実していました。

おかげで5年連続受賞、最後の年には国土交通省中部地方整備局長賞をいただき、念願だった全国建築塗装技能競技大会に愛知県代表として出場(写真:ゼッケン3が荒井隆亨)！ 全国大会は2年に1度の開催、都道府県の代表1名が、2日間(約10時間)でいかに課題を上手く仕上げるかを競います。 常に時間に追われプレッシャーとの戦い。 仕事では味わえないアスリートのような緊張感。 終了と同時に燃え尽きます(笑)。 残念がながら入賞はできませんでしたが、塗装という仕事の奥深さを実感する素晴らしい体験でした。

荒井の後にもTOM創屋から4名が全国大会に出場しましたが、まだ入賞はありません。 TOM創屋の職人を全国大会で入賞させる！大きな目標の1つです。

塗装の仕事で、大事にしていることはなんですか？
保証にも力をいれていますが、保証は大事ですか？
今まさに、塗替え工事をしたいと考えている方に伝えたいことはありますか？
塗替えの「色」についてはどんな要望が多いですか？
将来のビジョンを教えて下さい！
など聞いてみました。 詳しくはこちらのインタビューページへ »